【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

アテローム性動脈硬化リスク因子を持つ60歳以上の患者へ心血管イベントの1次予防のため低用量アスピリンを投与した試験

JAMA2014 Nov.17

 

1.研究デザイン :RCT

 

2.ランダム化されているか?:されている

 

3.PECO

P:高血圧・脂質異常症・糖尿病の治療を受けている60〜85歳の患者14464人

E:アスピリン100mgを投与

C:アスピリン投与なし

O:心血管関連死・非致死性の脳卒中 ・非致死性の心筋梗塞の複合アウトカム


4.真のアウトカムか?:真のアウトカム

 

5.盲検化されているか?:されていない、オープンラベル

 

6.ランダム化は最終解析まで保持されているか?:ITT解析されている

 

7.結果を覆すほどの脱落者はいるか?:脱落者は1.3%と少ない

 

8.結果:1次エンドポイントはアスピリン群2.77% vs 非投与群2.96%、ハザード比0.94(95%信頼区間0.77-1.15)、P=0.54、絶対リスク差0.19%、NNT=526

 

9.感想:統計的には有意差なしだがNNTをみると臨床的にも有意ではない印象。2次エンドポイントでは非致死性心筋梗塞とTIAで有意差があるがあくまでも2次エンドポイント。

 借り物のワークシートなのでいずれ自分で作らなきゃな。