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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

疲労は寿命を縮めますか?

「Fatigue is associated with excess mortality in the general population: results from the EPIC-Norfolk study」

BMC Medicine201614:122 DOI: 10.1186/s12916-016-0662-y

©  The Author(s). 2016 Received: 29 May 2016

 Accepted:28 July 2016 Published: 20 August 2016

https://bmcmedicine.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12916-016-0662-y

 

PECO

: 40~70歳の成人(英国、18101人)

: 健康関連QOL尺度(SF36-VT)のスコアが、①65~75点 ②50~64点 ③0~49点

: 76~100点

: 総死亡・心血管疾患死亡・癌死亡

 

※SF36-VT→0~100点、点数が高いほど過去1か月間活力に溢れており、低いほど疲れを感じていた。本研究では18ヶ月ごとに調査されている。

 

チェック項目

・研究デザイン : 人口ベースのコホート研究

・集団の代表性は? : ノーフォーク州の一般住民が対象となっており大きな問題はないと思われる

・調整された交絡因子は? : 年齢・性別・BMI・結婚歴・喫煙・教育・飲酒・社会階級・食事・身体活動・β遮断薬・うつ病・疼痛・糖尿病

・平均追跡期間 : 16.6年間

 

結果

[総死亡]

①65~75点(19.8%) vs 76~100点(19.9%)→調整ハザード比1.02(95%信頼区間0.93~1.13)

②50~64点(22.9%) vs 76~100点(19.9%)→調整ハザード比1.21(95%信頼区間1.10~1.34)

③0~49点(25.0%) vs 76~100点(19.9点)→調整ハザード比1.40(95%信頼区間1.25~1.58)

 

[心血管死亡]

①→調整ハザード比0.93(95%信頼区間0.78~1.12)

②→調整ハザード比1.21(95%信頼区間1.00~1.45)

③→調整ハザード比1.45(95%信頼区間1.18~1.78)

 

[癌死亡]

①→調整ハザード比0.96(95%信頼区間0.83~1.13)

②→調整ハザード比1.14(95%信頼区間0.96~1.34)

③→調整ハザード比1.09(95%信頼区間0.90~1.32)

 

感想

ちょっと前に長時間労働が心血管疾患と関連することが示唆された研究があったかと思いますが、こちらの研究では疲労度が高いほど死亡リスクが高くなることが示唆されています。

疾患などについて交絡因子の調整は十分に行われていない印象であり、情報バイアスの可能性も大きいように感じますが、やはり適度に休息は必要でしょう。

 

 

えっ、それができたら苦労はしないって?