【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

羅列していくだけの簡単なお仕事①~「糖尿病と認知機能」「AFとNSAIDs」

本日は抄録しか読めなくて内容が妥当かどうか判断はできないけど気になった論文を。


「Dia人etes in Midlife and Cognitive Change Over 20 Years: A Cohort Study」

・研究デザイン : コホート研究

・PECO
P : 中年(48歳~67歳)の人が
E : 糖尿病になると
C : 糖尿病ではない人と比べて
O : 認知機能がどうなるか

・真のアウトカムか?  : 真のアウトカム

・アウトカムは明確か? : 認知機能を判定するテストが定められているため明確だと思われる

・結果
糖尿病に罹患している人は罹患していない人と比べて19%認知機能低下が増加(調整後Zスコア 差-0.15、95%信頼区間 -0.22~ -0.08)
血糖コントロール良好群(HbA1c5.7%~6.4%)と比較すると血糖コントロール不良群(HbA1c≧7.0)で認知機能低下が増加する傾向(調整後Zスコア差 -0.16、P=0.071)






「Relation of Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs to Serious Bleeding and Thromboembolism Risk in Patients With Atrial Fibrillation Receiving Antithrombotic Therapy: A Nationwide Cohort Study」

・研究デザイン : コホート研究

・PECO
P : 心房細動を持つ患者(年齢の中央値75歳)が
E : NSAIDsを服用すると
C : 服用しない場合と比べて
O : 重篤な出血がどうなるのか

・真のアウトか? : 真のアウトカム

・アウトカムは明確か? : 明確

・結果
NSAIDsを服用した患者が14日以内に重篤な出血が起こる絶対リスクは1000人当たり3.5人
NSAIDsを服用しなかった患者に重篤な出血が起こる絶対リスクは1000人当たり1.5人
絶対リスク差は1000人当たり1.9、NNHは527人
経口抗凝固薬を服用していた患者では絶対リスク差が1000人当たり2.5人と増大、NNHは400人



本日はここまで。やはり抄録だけではわからない事が多いですね。