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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

手洗いへの介入で呼吸器感染症リスクを低下させられるか?

「An internet-delivered handwashing intervention to modify influenza-like illness and respiratory infection transmission (PRIMIT): a primary care randomised trial.」

PMID: 26256072
 
・ランダム化比較試験
 

PECO

P : 同居人が一人以上いる18歳以上の成人(20066人、英国)
E : ウェブサイトにて手洗いの重要性についての情報を提供し、手洗いに対する意欲を高め、手洗いに対する知識を補強し、ネガティブな意識を改善し、フィードバックさせる(10040人)
C : ウェブサイトにアクセスさせる介入を行わない(10026人)
O : 16週間における呼吸器感染症に罹患した患者数
 

チェック項目

・真のアウトカムか? : 真のアウトカムであると考える
・一次アウトカムは明確か? : 明確
・ランダム化が行われているか? : 行われている
・盲検化が行われているか? : オープンラベル(PROBE法でもなさそう)
・ITT解析が行われているか? : 修正したITT解析が行われている
・追跡率 : 84%
・追跡期間 : 16週
・患者背景 : 気になるような偏りは見られない
・サンプルサイズ : 15908人(検出力80%)
 

結果

〇E群(51%) vs C群(59%)→リスク比0.86(95%信頼区間0.83~0.89)、P<0.0001、NNT=13
 
〇主要評価項目以外では、
・4ヶ月間における同居人の呼吸器感染
E群(44%) vs C群(49%)→リスク比0.88(95%%信頼区間0.85~0.92)P<0.0001、NNT=20
 
・4ヶ月間における胃腸感染症
E群(21%) vs C群(25%)→リスク比0.82(95%信頼区間0.76~0.88)P<0.0001、NNT=25
 
・4ヶ月間におけるインフルエンザ様疾患
E群(6%) vs C群(7%)→リスク比0.80(95%信頼区間0.72~0.92)P=0.001、NNT=100
 
〇有害事象は皮膚の炎症がE群4%・C群1%で、重篤な有害事象は見られなかった。
 

感想

インターネットを介した手洗いへの介入で呼吸器感染症の罹患リスクを有意に低下させているが、modified intention-to-treat解析が行われており脱落者が若干多くサンプル数も多めであるため割り引いて考える必要があるかもしれません。
 
まあ、時間があれば患者さんに手洗いの仕方・重要性について話したり、薬局でパンフレットを作成して配付したり、その後手洗いの仕方について確認したり等を行っても良いのかなと思いました。