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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

レボセチリジンと鎮静効果/GLP-1作動薬と急性膵炎

【私的背景】

今回は抄録しか読めないけど気になった論文を2報ほど。

 

 

①「Sedative Effects of Levocetirizine: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Studies.」

PMID:28070872

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28070872

 

【PECO】

: アレルギーを有する健常者(48試験、18014例)

: レボセチリジンの使用

: その他の抗ヒスタミン薬またはプラセボの使用

: 鎮静作用

 

【チェック項目】

・研究デザイン : システマティックレビュー&メタ解析

・真のアウトカムか? : 日常生活や仕事へ支障を来す場合がある事を考えると、真のアウトカムであると言える

・一次アウトカムは明確か? : 明確

 

【結果】

・vs プラセボ→リスク比 1.67(95%信頼区間 1.17~2.38)

・vs その他の第二世代抗ヒスタミン薬→リスク比1.23(95%信頼区間 0.95~1.58)

 

※ サブグループ解析

・vs フェキソフェナジン→リスク比 1.7(95%信頼区間 0.59~4.88)

・vs デスロラタジン→リスク比 1.58(95%信頼区間 0.9~2.77)

・vs ロラタジン→リスク比 1.56(95%信頼区間 0.28~8.56)

・vs ビラスチン→リスク比 1.17(95%信頼区間 0.48~2.84)

・vs アゼラスチン→リスク比 0.19(95%信頼区間 0.01~3.68)

・vs ルパタジン→リスク比 1.47(95%信頼区間 0.14~15.72)

 

※二次アウトカム

・第一世代抗ヒスタミン薬と比較して、鎮静効果および反応時間の変化は少なかった[-250.75秒(95%信頼区間 -338.53~-162.98)]

 

【感想】

プラセボとの比較ではやはり有意な鎮静作用が見られているが、他の第二世代抗ヒスタミン薬と比較すると有意な差は見られていないものの増加傾向にある点が気になる。

個人的には、日中の眠気を訴える患者が少なくない印象であるが、特に高齢者に使用する場合等は他の第二世代抗ヒスタミン薬よりも、より転倒に注意する必要があるかもしれない。

 

 

②「Glucagon-Like Peptide-1 Agonists and Risk of Acute Pancreatitis in Patients with Type 2 Diabetes」

Accepted manuscript online: 20 January 2017
DOI: 10.1111/dom.12885

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/dom.12885/full

 

【PECO】

: 2型糖尿病患者

: GLP-1作動薬の使用(9347例)

: プラセボの使用(9353例)

: 急性膵炎

 

【チェック項目】

・研究デザイン : システマティックレビュー&メタ解析

・真のアウトカムか? : 真のアウトカム

 

【結果】

・GLP-1作動薬 vs プラセボ→オッズ比 0.745(95%信頼区間 0.47~1.17)

 

【感想】

GLP-1作動薬の使用と急性膵炎との関連は見られず。

以前取り上げたコホート研究(関連記事)ではインクレチン関連薬の使用は急性膵炎発症のリスクを増加させることが示唆されていたが、少なくとも大きなリスクではないように思う。

ただし、引き続きアルコールを多く摂取する患者等では警戒したい。

 

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