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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

妊娠中の女性へのクラリスロマイシンの使用【メモ】

①「Use of macrolides during pregnancy and the risk of birth defects: a population-based study.」

PMID:26513406

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26513406

→人口ベースのコホート研究(カナダ)

妊娠第1三半期におけるアジスロマイシン・エリスロマイシン・クラリスロマイシン及びペニシリンの使用による重大な先天性奇形リスクの有意な増加は見られていない。

 

※使用なしとの比較

・アジスロマイシン→調整リスク比1.19(95%信頼区間0.98~1.44)

・エリスロマイシン→調整リスク0.96(95%信頼区間0.74~1.24)

・クラリスロマイシン→調整リスク比1.12(95%信頼区間0.99~1.42)

・ペニシリン→調整リスク比0.98(95%信頼区間0.91~1.06)

 

②「Clarithromycin in early pregnancy and the risk of miscarriage and malformation: a register based nationwide cohort study.」

PMID:23301061

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23301061

→全国規模のコホート研究(デンマーク)

妊娠第1三半期におけるクラリスロマイシンの使用は使用なしと比較した場合に、重大な先天性奇形との関連は見られていないものの[調整オッズ比1.03(95%信頼区間0.53~2.00)]、流産については関連が示唆されている[調整オッズ比1.56(95%信頼区間1.14~2.13)]。

エリスロマイシンでは流産との関連は見られていない[調整オッズ比1.00(95%信頼区間0.92~1.10)]

 

③「Safety of macrolides during pregnancy.」

PMID:23254249

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23254249

→症例対照研究(ボストン・フラデルフィア・トロント・サンディエゴ・ニューヨーク・マサチューセッツ)

妊娠第1三半期におけるマクロライドの使用と使用なしと比較した場合、先天性心欠損・幽門狭窄症は関連が見られていない。

 

【先天性心欠損】

・マクロライド→オッズ比0.9(95%信頼区間0.6~1.3)

・エリスロマイシン→オッズ比1.3(95%信頼区間0.6~2.6)

・エリスロマイシン以外のマクロライド→オッズ比0.7(95%信頼区間0.4~1.3)

【幽門狭窄症】

・マクロライド→オッズ比1.3(95%信頼区間0.6~2.28)

・エリスロマイシン→オッズ比0.9(95%信頼区間0.3~3.0)

・エリスロマイシン以外のマクロライド→オッズ比1.7(95%信頼区間0.6~4.6)

※質問票による集計が行われている点に注意が必要

 

④「The outcomes of pregnancy in women exposed to the new macrolides in the first trimester: a prospective, multicentre, observational study.」

PMID:22702640

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22702640

※抄録のみ

→前向き観察研究

妊娠第1三半期におけるマクロライド(クラリスロマイシン・アジスロマイシン・ロキシスロマイシン)の使用と重大な先天性奇形及び心血管奇形との関連は見られていない。

 

・重大な先天性奇形→オッズ比1.42(95%信頼区間0.70~2.88)

・心血管奇形→オッズ比1.91(95%信頼区間0.63~5.62)

 

 

 

マイコプラズマ肺炎などにより妊娠中の女性へのマクロライドの投与が必要な場合はエリスロマイシンを使用することがより望ましいか。改めて調べる必要がある。