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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

妊娠中の女性とアセトアミノフェン(メモ)

アセトアミノフェン

 

①「Use of acetaminophen during pregnancy and risk of adverse pregnancy outcomes.」

PMID:19332503

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19332503

→人口ベースのコホート研究(デンマーク)

妊娠中の女性を対象に、アセトアミノフェンの使用ありと使用なしとの比較において流産・死産について検討されている。

集団の代表性については大きな問題はない印象だが、交絡因子の調整については併用薬や疾患または飲酒などについては調整が行われていない点に注意が必要。

 

[流産]

・<12週目→調整ハザード比1.00(95%信頼区間0.88~1.13)

・12~28週目→調整ハザード比0.88(95%信頼区間0.75~1.03)

・<28週目→調整ハザード比0.97(95%信頼区間0.88~1.06)

[死産]

・妊娠第一期→調整ハザード比0.88(95%信頼区間0.65~1.19)

・妊娠第二期→調整ハザード比0.86(95%信頼区間0.62~1.19)

・妊娠第三期→調整ハザード比1.06(95%信頼区間0.75~1.50)

 

※妊娠第三期において早産リスクとの関連が示唆[調整ハザード比1.14(95%信頼区間1.03~1.26)]

 

 

 

②「Paracetamol exposure in pregnancy and early childhood and development of childhood asthma: a systematic review and meta-analysis.」

PMID:25429049

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25429049

※抄録のみ

→観察研究のシステマティックレビュー&メタ解析

2人の研究者が独立して評価している

 

妊娠第一期のアセトアミノフェンの使用と小児喘息の発症が関連[オッズ比1.39(95%信頼区間1.01~1.91) I2=63%]

幼児期のアセトアミノフェンの使用も小児喘息との関連が見られているが[オッズ比1.15(95%信頼区間1.00~1.31)]、呼吸器感染症について調整を行うと関連が見られない[オッズ比1.06(95%信頼区間0.92~1.22)]

 

 

 

 

③「Prenatal and infant exposure to acetaminophen and ibuprofen and the risk for wheeze and asthma in children.」

PMID:25441647

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25441647

→縦断的コホート研究(米国)

8施設で募集が行われたデータであり、一般化はできないかもしれない。

 

妊娠中のアセトアミノフェンの使用が幼児期の喘息発症と関連[調整オッズ比1.26(95%信頼区間1.02~1.58)]、また喘鳴とも関連[調整オッズ比1.41(95%信頼区間1.06~1.89)]

幼児期のイブプロフェンの使用も喘息発症と関連[調整オッズ比1.20(95%信頼区間1.02~1.40)]

 

 

④「Maternal use of acetaminophen during pregnancy and risk of autism spectrum disorders in childhood: A Danish national birth cohort study.」

PMID:26688372

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26688372

※抄録のみ

→コホート研究(デンマーク)

妊娠中のアセトアミノフェンの使用が子供の多動症候群を伴う自閉症スペクトラム障害のリスク増加を示唆[ハザード比1.51(95%信頼区間1.19~1.92)]、しかしその他の自閉症スペクトラム障害については有意な差は見られていない[ハザード比1.06(95%信頼区間0.92~1.24)]

 

どの研究もアセトアミノフェンの使用について質問票や電話での集計が行われており、信頼性については疑問が残る。