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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

妊娠中の女性とNSAIDs(メモ)

NSAIDs

 

①「Fetal exposure to nonsteroidal anti-inflammatory drugs and spontaneous abortions.」

PMID:24491470

Fetal exposure to nonsteroidal anti-inflammatory drugs and spontaneous abortions. - PubMed - NCBI

→後ろ向きコホート研究

15~45歳の妊娠中である女性(65457人)における自然流産のリスクは非選択的COX阻害薬(4424人) [調整ハザード比1.10(95%信頼区間0.99-1.22)]、COX-2選択的阻害薬(71人)[調整ハザード比1.43(95%信頼区間0.79-2.59)]。インドメタシンでは[調整ハザード比2.8(95%信頼区間1.70-4.69)]。なお、≧10DDDsでも有意な差は見られていない。

 

 

②「Effects of ibuprofen, diclofenac, naproxen, and piroxicam on the course of pregnancy and pregnancy outcome: a prospective cohort study.」

PMID:23489333

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23489333

→コホート研究

妊娠中の女性(90417人)、NSAIDs(イブプロフェン・ジクロフェナク・ナプロキセン・ピロキシカム合わせて6511人)の使用による乳児の生存・先天性奇形・器質的心疾患に対する影響は見られていない。

 

○イブプロフェン(5325人)

・妊娠第2三半期のおける使用が低出産体重と関連[調整オッズ比1.7(95%信頼区間1.3-2.3)]

・妊娠第2三半期・第3三半期における使用が月齢18か月の子供の喘息発症と関連[調整オッズ比1.5(95%信頼区間1.2-1.9)][調整オッズ比1.5(95%信頼区間1.1-2.1)]

 

○ジクロフェナク(491人)

・妊娠第2三半期における使用が低体重出産と関連[調整オッズ比3.1(95%信頼区間1.1-9.0)]

・妊娠第3三半期における使用が不正出血と関連[調整オッズ比1.8(95%信頼区間(1.1-3.0)]

 

 

③「Periconceptional over-the-counter nonsteroidal anti-inflammatory drug exposure and risk for spontaneous abortion.」

PMID:22914399

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22914399

→コホート研究

妊娠第1三半期(2708人)において、OTCのNSAIDsの使用(1185人)による自然流産リスクの増加は見られていない[調整ハザード比1.00(95%信頼区間(0.81-1.23)]

7日以上のNSAIDsの使用でも有意な差は見られていない[調整ハザード比1.05(95%信頼区間0.47-2.37)]

 

 

④「Use of nonaspirin nonsteroidal anti-inflammatory drugs during pregnancy and the risk of spontaneous abortion.」

PMID:21896698

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21896698

→ネステッドケースコントロール研究

15~45歳の妊娠中の女性(51755人)においてNSAIDsの使用(1565人)が自然流産と関連[調整オッズ比2.43(95%信頼区間2.12-2.79)]

・ジクロフェナク(82人)→調整オッズ比3.09(95%信頼区間1.96-4.87)

・ナプロキセン(435人)→調整オッズ比2.64(95%信頼区間2.13-3.28)

・イブプロフェン(258人)→調整オッズ比2.19(95%信頼区間1.61-2.96)

・ロフェコキシブ(152人)→調整オッズ比1.83(95%信頼区間1.24-2.70)

・セレコキシブ(111人)→調整オッズ比2.21(95%信頼区間1.42-3.54)

・その他のNSAIDs(57人)→調整オッズ比2.65(95%信頼区間1.71-4.12)

・NSAIDsの併用(118人)→調整オッズ比2.64(95%信頼区間1.59-4.39)

・低用量でもリスク増加との関連が見られている

 

*妊娠前の年間の受診回数

・0~2回 vs 3~5回 →調整オッズ比1.12(95%信頼区間1.03-1.23)

・0~2回 vs 6回以上→調整オッズ比1.31(95%信頼区間1.20~1.44)

 

 

⑤「Exposure to non-steroidal anti-inflammatory drugs during pregnancy and the risk of selected birth defects: a prospective cohort study.」

PMID:21789231

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21789231

→コホート研究

妊娠0~12週目の女性(67097人)において、NSAIDsの使用(3023人)と先天性異常との関連は見られていない[調整オッズ比0.7(95%信頼区間0.4-1.1)]

*イブプロフェン・ジクロフェナク・ナプロキセン・アスピリン

 

 

⑥「Risk of congenital anomalies in pregnant users of non-steroidal anti-inflammatory drugs: A nested case-control study.」

PMID:16929547

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16929547

*抄録のみ

→ネステッドケースコントロール研究

15~45歳の妊娠第1三半期の女性(36387人)ではNSAIDが処方されている場合(1056人)、先天性異常との関連が見られている[調整オッズ比2.21(95%信頼区間1.72-2.85)]

心房中隔欠損症に限ると[調整オッズ比3.34(95%信頼区間1.87-5.98).]

 

 

⑦「Exposure to non-steroidal anti-inflammatory drugs during pregnancy and risk of miscarriage: population based cohort study.」

PMID:12919986

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12919986

→コホート研究

妊娠期間が中央値で40日の女性において、NSAIDsの使用(75人)は妊娠20週以前の流産と関連する1.8(95%信頼区間1.0-3.2)]

・1週間以下の使用(47人)→調整オッズ比1.3(95%信頼区間0.7-2.6)

・1週間以上の使用(6人)→調整オッズ比8.1(95%信頼区間2.8-23.4)

*NSAIDsとしてはイブプロフェン・ナプロキセンのみ

 

 

改めて批判的吟味が必要。