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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

クロピドグレル+アスピリン vs アスピリン単独

「Clopidogrel and Aspirin versus Aspirin Alone for Stroke Prevention: A Meta-Analysis.」
PMID: 26270530
 

PECO

P : ①過去3日以内に非心原性の脳卒中を発症している ②TIAの既往がある ③軽微な脳卒中の既往がある ④動脈硬化硬化症または高脂血症を有する、以上の4つのうちいずれかに該当する18歳以上の患者(24084人)
E : クロピドグレルとアスピリンの併用
C : アスピリン単独
O : 脳卒中の発症・頭蓋内以外の出血
 

チェック項目

・研究デザイン : メタ解析
・真のアウトカムか? : 真のアウトカム
・一次アウトカムは明確か? : 明確
・評価者バイアス : 「All data from eligible studies were independently abstracted by two investigators」と記載されている。
・出版バイアス : Funnel plotを用いて検討されており、「indicating the absence of significant publication bias」と記載されているか。
・元論文バイアス : 全てRCTであり、Fig 2を見ると大きな問題はないように思われる。
・異質性バイアス : フォレストプロットは視覚的に方向性が一致している。
 

結果

[脳卒中の発症]→相対リスク0.77(95%信頼区間0.69~0.86)、異質性:I2=0%・P=0.46
 
[頭蓋内以外の出血]→相対リスク1.54(95%信頼区間1.33~1.77)、異質性:20.9%・P=0.29
 
※二次アウトカム
[総死亡]→相対リスク1.07(95%信頼区間0.95~1.21)、異質性:I2=65.1%・P=0.06
 
[虚血性脳卒中]→相対リスク0.75(95%信頼区間0.66~0.84)、異質性:I2=0%・P=0.55
 
[脳/頭蓋内出血]→相対リスク1.14(95%信頼区間0.78~1.68)、異質性:I2=0%・P=0.50
 

[TIA]→相対リスク0.79(95%信頼区間0.58~1.08)、異質性:I2=0%・P=0.61

 
※サブグループ解析では短期間(≦90日)・長期間(>90日)ともに同じような結果。
 

感想

クロピドグレルとアスピリンの併用はアスピリン単独と比較すると脳卒中の発症リスクを減少させ出血リスクは増加させると、まあそりゃあそうだろうなという結果ですが、ベネフィットがリスクを上回るかについては不明です
 
一次予防か二次予防かで脳卒中に対する予防効果は相対的に変化すると思われる点と、二次アウトカムではありますが総死亡については有意な差が見られていない点、また、90日間を境に短期間・長期間と分けられておりますがPCI後の患者では1年以上の併用療法で死亡リスク上昇が示唆されている報告もある点について注意が必要かなと思います。
 
いずれにしろ各アウトカムで大きなウェイトを占めているものに関してはまたいずれ読む必要がありそうです。
 
 
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