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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

病院での緩和ケアと自宅での緩和ケアではどちらが長く生きられますか?

在宅
「Going back to home to die: does it make a difference to patient survival?
PMID: 25821408
 

PECO

P : 緩和ケアが行われている癌患者(190人、日本)
E : 自宅でのケア(94人)
C : 病院でのケア(96人)
O : 生存期間
 

チェック項目

・研究デザイン : 後ろ向きコホート研究
・真のアウトカムか : 真のアウトカム
・交絡因子の調整は? : 傾向スコアマッチングが行われている(原発部位・性別・年齢・化学療法歴・全身状態の指標について調整)
・集団の代表性は? : 済生会高岡病院の患者が対象となっており、一般化は出来ない可能性がある
・追跡期間中央値 : E群→57.0日、C群→33.5日
 

結果

E群:生存期間中央値67.0日(35~115日) vs C群:生存期間中央値33.0日(15~72日) P=0.0013
→死亡の調整ハザード比0.57(95%信頼区間0.41~0.81)P=0.001
 

感想

前回紹介させていただいたコホート研究と同様に在宅での緩和ケアを受けた方がより長く生きられる事が示唆されていますが、傾向スコアマッチングが行われているもののやはり状態がより悪い患者の方が入院が続けられるという可能性も考えられ、対象患者も一般化しづらいため自宅の方が長生きできると結論することは出来ません。
 
 
在宅となると患者本人の希望の他に家族の意見等も考慮する必要があるため簡単にどちらが良いというような事は言えませんが、少なくとも終末期において自宅に戻ることで生存期間が短くなる可能性は低いと言えるのではないかと思います。
 
 
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