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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

フラボノイドを摂取することでEDを予防できますか?

「Dietary flavonoid intake and incidence of erectile dysfunction.」
PMID: 26762373

PECO

P : 歯科医・薬剤師・検眼医・整体医・足病医・獣医である40~75歳の男性25096人(米国)
E・C : 全フラボノイド及びフラボノイドに分類されている各成分の摂取量で比較
O : 勃起不全の発症

チェック項目

・研究デザイン : コホート研究
・真のアウトカムか? : 真のアウトカム
・調整された交絡因子は? : 年齢・身体活動・喫煙・BMI・飲酒・エネルギー摂取・結婚歴・マルチビタミンの使用・心血管疾患の既往・高コレステロール血症の既往・高血圧症の既往・糖尿病の既往
・集団の代表性は? : 医療従事者が対象となっており、一般にはそのまま適用できない可能性があるが今回は不安を抱えている方が男性薬剤師であるため大きな問題はないと思われる
・追跡期間 : 10年

結果

摂取量により、Q1:とても少ない・Q2:少ない・Q3:中くらい・Q4:多い・Q5:とても多いの5つに分け、Q1を「reference」として比較。全フラボノイドの平均摂取量は207mg/日(68~442mg/日)。

[全フラボノイド]
全て有意な差は見られていない

[フラボノール]
全て有意な差は見られていない

[フラボン]
Q2(1.9±0.9mg/日)→調整相対リスク0.96(95%信頼区間0.90~1.03)
Q3(2.4±0.9mg/日)→調整相対リスク0.94(95%信頼区間0.87~1.00)
Q4(2.9±0.9mg/日)→調整相対リスク0.95(95%信頼区間0.89~1.01)
Q5(3.4±0.9mg/日)→調整相対リスク0.91(95%信頼区間0.85~0.97)

[フラバノン]
Q2(摂取量の記載なし)→調整相対リスク0.98(95%信頼区間0.92~1.05)
Q3→調整相対リスク0.96(95%信頼区間0.89~1.01)
Q4→調整相対リスク0.95(95%信頼区間0.89~1.02)
Q5→調整相対リスク0.89(95%信頼区間0.83~0.95)

[フラバン-3-オール]
全て有意な差は見られていない

[アントシアニン]
Q2(12.3±7.9mg/日)→調整相対リスク1.00(95%信頼区間0.93~1.07)
Q3(12.5±7.8mg/日)→調整相対リスク0.97(95%信頼区間0.91~1.03)
Q4(13.6±8.1mg/日)→調整相対リスク0.92(95%信頼区間0.86~0.99)
Q5(14.6±8.5mg/日)→調整相対リスク0.91(95%信頼区間0.85~0.98)

[ポリメリックフラボノイド]
全て有意な差は見られていない

感想

フラボン・フラバノン・アントシアニンを多く摂取することでEDをおよそ1割程度予防できる事が示唆されています。
この3成分がどういった食品にどれだけ含まれているかは別途調べる必要がありますが、サブグループ解析では70歳以上・BMI25未満・喫煙あり等では有意な差が見られていないため痩せている場合や喫煙している場合には注意が必要かもしれません。


調整が行われていない収入や労働環境等のストレスや心因的なものも影響があるかもしれずやはり交絡の可能性もありますが、食品から比較的容易に摂取することが出来るものであるため不安があるなら上記3成分を多く含む食品を普段の食事に取り入れてみても良いのかなと思います。
まあ私自身は今のところ全く心配しておりませんし、今後も心配する必要はなさそうではありますが。


という事で、これから柑橘類の果物を買いに行くので今回はこの辺で失礼致します。
果物いっぱい食べなきゃ!