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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

心血管イベントリスクが高いほど降圧治療による効果は大きい?

「Blood pressure-lowering treatment based on cardiovascular risk: a meta-analysis of individual patient data」

PMID: 25131978
 

PECO

P : 11RCTに参加した患者67475人
E : 降圧薬による治療又は厳格な降圧治療
C : プラセボ又は厳格ではない降圧治療
O : 脳卒中・冠動脈性心疾患・心不全・心血管死の複合エンドポイント
 

チェック項目

・研究デザイン : メタ解析
・真のアウトカムか? 真のアウトカム
・一次アウトカムは明確か? : 明確
・評価者バイアス : 記載なし
・出版バイアス : 記載なし
・元論文バイアス : 全てRCTだが、詳細は記載なし
・異質性バイアス : 異質性検定が行われている
・追跡期間中央値 : 4.0年
 

結果

※年齢・性別・BMI・収縮期/拡張期血圧・降圧薬・喫煙・糖尿病・心血管疾患の既往などの因子により、ベースライン時から「5年間の心血管疾患リスク」を4つに層別化されている。
 
※血圧は平均で5.4/3.1mmHg下がっている。
 
5年間の心血管疾患リスク毎に、
・<11%→1000人を5年間治療すると14人のアウトカム発生を防げる(95%信頼区間8~21)、NNT=71.4
 
・11~15%→1000人を5年間治療すると20人のアウトカム発生を防げる(95%信頼区間8~31)、NNT=50
 
・15~21%→1000人を5年間治療すると24人のアウトカム発生を防げる(95%信頼区間8~40)、NNT=41.7
 
・>21%→1000人を5年間治療すると38人のアウトカム発生を防げる(95%信頼区間16~61)、NNT=26.3
 

感想

心血管疾患のリスクが高い患者ほど降圧治療による利益が大きい事が示唆されている。
 
当たり前の事かもしれませんが血圧だけでなく、ベースラインでのリスクを基に降圧治療を考える必要があるのかもしれません。
 
ただ、本文には各バイアスについての記載が見当たらなかったためどれだけ妥当なものであるかちょっと判断できませんでした。