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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

ドネペジルとメマンチンの併用は有効か?

「Donepezil and memantine for moderate-to-severe Alzheimer's disease.」
PMID: 22397651


・研究デザイン : ランダム化比較試験

PECO

P : 地域に住み、ドネペジルを3ヶ月以上服用していた(10mgを6週間以上服用)SMMSEスコア5〜13である中等度〜重度のアルツハイマー型認知症患者(295人、英国)
E : ドネペジル・メマンチンの単独又は併用
C : プラセボ
O : SMMSEスコア・BADLSスコアの変化(臨床的に意義のあるスコア差をSMMSEでは1.4ポイント以上、BADLSスコアでは3.5ポイント以上と設定)

※ドネペジル中止+プラセボ・ドネペジル中止+メマンチン(5mg/日から開始し4週目から20mg/日)・ドネペジル継続(10mg/日)+プラセボ・ドネペジル継続+メマンチンを比較した2×2factorial design

チェック項目

・真のアウトカムか? : 死亡等の臨床転帰を評価したものではないが、認知機能の指標としては有用なものと思われるため真のアウトカムであると考える。
・一次アウトカムは明確か? : 明確
・ランダム化されているか? : されている
・盲検化されているか? : 二重盲検が行われている
・解析方法は? : ITT解析
・追跡率 : 99.7%
・治療期間 : 52週
・患者背景 : 特に気になるような偏りは見られない。平均年齢はだいたい77歳くらい。
・サンプルサイズ : 430人。達成されていない。

結果

ドネペジル継続群ではドネペジル中止群と比較してSMMSEスコアが平均で1.9ポイント高かった(95%信頼区間1.3-2.5、 P<0.001)。BADLSスコアは平均で3.0ポイント低かった(95%信頼区間1.8-4.3、P<0.001)。

メマンチン投与群ではメマンチン非投与群と比較してSSMSEスコアが平均で1.2ポイント高かった(95%信頼区間0.6-1.8、P<0.001)。BADLSスコアは平均で1.5ポイント低かった(95%信頼区間0.3-2.8、P = 0.02)

・ドネペジルとメマンチンの有効性に互いに有意な差がみられなかった。

ドネペジルとメマンチン併用ではドネペジル単独を上回る効果は見られなかった。

感想

少なくとも52週まではドネペジルにメマリーを併用する意義は感じられず、メマンチン単独でも臨床的に意義のある差は見られなかった。
有意差がみられなかったものに関してはサンプルサイズが小さいことが影響しているのかもしないので注意。
サンプルサイズついては勉強不足であるため今後ちゃんと勉強しなきゃな。