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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

バレニクリンは自殺と関連するのか?

禁煙
「Risk of neuropsychiatric adverse events associated with varenicline: systematic review and meta-analysis」
BMJ. 2015 Mar 12;350:h1109.


・研究デザイン : メタ分析

PECO

P : 平均で1日20本の煙草を20数年吸っていた人(10760人)
E : バレニクリン1mgを最大で1日2回投与(1週〜52週)
C : プラセボ
O : 精神神経性の有害事象(自殺・自殺企図 ・自殺念慮・抑うつ)

チェック項目

・真のアウトカムか? : 真のアウトカム

・一次アウトカムは明確か? : 複数設定されている

・評価者バイアス : 「Two reviewers (KHT and DWK) independently screened the identified studies by title and abstract against the eligibility criteria.」の記載あり。

・出版バイアス : 「KHT also contacted study authors to obtain study protocols and additional information that might not have been published to aid with assessment of the risk of bias.」の記載あり。

・元論文バイアス : 全てランダム化比較試験で、コクランのツールを使って評価されている。

・異質性バイアス : I2値とP値が記載されており、異質性は低いと思われる。

・その他 : 「Studies were not categorised as sponsored by a pharmaceutical company」の記載あり。

結果

・自殺又は自殺企図
バレニクリン vs プラセボ→オッズ比1.67(95%信頼区間0.33-8.57)P=0.54、I2=10.3%

・自殺念慮
バレニクリン vs プラセボ→オッズ比0.58(95%信頼区間0.28-1.20)P=0.14、I2=0.0%

・抑うつ
バレニクリン vs プラセボ→オッズ比 0.96(95%信頼区間0.75-1.22)P=0.74、I2=0.0%

感想

主要評価項目では有意な差は見られなかった
副次評価項目では睡眠障害・不眠症・異常な夢・疲労のリスクを上昇させる事が示唆されている。

自力ではどうしても禁煙出来ない場合には、バレニクリンを用いて禁煙に成功するならば有益性が上回るように感じる。