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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

インスリンは大血管症の予防に有効か?

「Basal Insulin and Cardiovascular and Other Outcomes in Dysglycemia」
PMID: 22686416 

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22686416

・研究デザイン : ランダム化比較試験(2×2要因試験) 

PECO

P : 空腹時血糖・耐糖能以上・2型糖尿病のいずれかを有し、心血管疾患のリスク因子も有する患者(12537人、カナダ)
E : 空腹時血糖≦95mg/dLを目標に、通常の血糖コントロール治療にインスリン(グラルギン)を加える(6264人)
C : 標準治療(6273人)
O : 心血管死・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中の複合エンドポイント

※n-3脂肪酸とプラセボも比較した2×2要因試験ですが、今回そちらの結果は割愛させていただきます。

チェック項目

・真のアウトカムか? : 真のアウトカム
・一次アウトカムは明確か? : 明確
・ランダム化されているか? : されている
・盲検化されているか? : 特に記載なし(オープンラベル?)
・ITT解析されているか?: されている
・追跡率 : 99%
・追跡期間中央値 : 6.2年
・患者背景 : 平均年齢63.5歳

結果

インスリン群(16.6%、2.94/100人・年) vs 標準治療群(16.1%、2.85/100人・年)→ハザード比1.02(95%信頼区間0.94–1.11)、P=0.63

結論

インスリンが大血管症のリスクを低下させない事が示された。
有害事象では低血糖が有意に増加していた。