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【薬局薬剤師の記録的巻物】

EBMの実践のため、論文を読み、記録していきます。

クラリスロマイシンが死亡に関連する?

抗生物質

「Use of clarithromycin and roxithromycin and risk of cardiac death: cohort study」

BMJ 2014;349:g4930
 
 
・研究デザイン : コホート研究
 

PECO

P : 40~70人のデンマーク人(感染症は複数で、入院に至らないもの)
E : クラリスロマイシン(160297人)又はロキシスロマイシン(588988人)を7日間投与
C : ペニシリン(4355309人)を7日間投与
O : 心臓に関連した死亡
 

チェック項目

・真のアウトカムか? : 真のアウトカム

・アウトカムは明確か? : 明確

・調整された交絡因子は何か? : 傾向スコアによる調整が行われている

・追跡期間 : 投与開始から37日後まで追跡


結果

ペニシリンV(2.5/1000人年)を対照として

・クラリスロマイシン→5.3/1000人年、調整後RR1.76(95%CI 1.08-2.85)
・ロキシスロマイシン→2.5/1000人年、調整後RR1.04(95%CI 0.72-1.51)

感想

ロキシスロマイシンでは特に関連がみられなかったが、クラリスロマイシンでは有意に心臓に関連する死亡が増加することが示唆された。
傾向スコアが用いられているが未知の交絡の可能性もあり、日本人にもそのまま当てはまるかは不明だが、マクロライドによる死亡リスクの増加は他にも複数の報告があるようなので今後調べていきたいと思う。

まあそれはそれとして、全てが不要というわけではないですが(副鼻腔炎・溶連菌・細菌性肺炎が疑われる場合等)、風邪の症状にマクロライド処方とか頭が痛くなりますね。